アイスプラント[ice plant]

  Mesembryaanthemum crystallinum,ザクロソウ科(Aizoaceae)の一年草で,好塩性多肉植物.南アフリカ,南ヨーロッパ,北アメリカ,オーストラリアなどの地中海性気候の地域を中心に広く分布している.種子から発芽後,非ストレス条件下ではC3光合成を行うが,乾燥ストレスや高濃度の塩による水ストレスにさらされると,可逆的にベンケイソウ型有機酸代謝(CAM)へと移行する.このCAM誘導の際,ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼピルビン酸リン酸ジキナーゼなど,CAMに関連した酵素の活性が大きく上昇する.当初,ストレスを受けなくとも生育するにつれてゆっくりとCAM型になると考えられてきたが,完全な非ストレス条件下で管理した場合はC3型のままであることが分かっている.近年では分子生物学的な解析も進んでおり,モデルCAM植物として注目されつつある.なお,英語名のice plantとは,本来, Mesembryanthemum属およびその近縁属各種の総称で,本種をそれらと区別する場合,common ice plantと呼ぶ.

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Last-modified: 2015-03-23 (月) 16:27:42 (1522d)

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