アンローディング[unloading]

 ローディングと対をなす語で、狭義にはシンク器官において篩部からその周辺の細胞(あるいはアポプラスト)に転流物質が取り出される過程(phloem unloading)をさすが、その後の実際の利用部位(シンク細胞)に到達するまでの移動(post-phloem transport)をも含めてアンローディングと呼ばれることがある。phloem-unloadingにはローディングと同様にシンプラスティックな経路とアポプラスティックな経路とが存在すると考えられている。未成熟葉や根など多くのシンク器官におけるphloem unloadingはおもにシンプラスティックな経路によって行われている。一方、post-phloem transportを含めて見た場合、種子や花粉ではそれらと親側器官との間にアポプラストが存在するため、アポプラスティックな経路が重要である。ここでは種々の糖トランスポーターや小胞輸送が関与している。

関連項目


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:43:41