クリプトクロム[cryptochrome]

  シロイヌナズナの光による胚軸伸長の抑制が起こらない変異体の一つであるhy4 (hypocotryl elongation4)の原因遺伝子産物である.青色光受容体の一つ.藻類から種子植物まで広く存在し,シロイヌナズナにはcry1とcry2の2分子種が存在する.N末端側の約500アミノ酸は原核生物型光回復酵素と高い相同性を示すが,C末端側の長さはまちまちであり,また相同性も低い.発色団は光回復酵素と同じセミキノン型フラビンアデニンヌクレオチド(FADH-)とプテリン(メテニルテトラヒドロ葉酸)をもつ.シロイヌナズナではcry1, cry2ともに茎の伸長抑制,アントシアン合成制御,光周性の制御などに働いている.クリプトクロムは,核内でCOP1と呼ばれる光情報伝達因子と相互作用することで,光形態形成に関わる様々な遺伝子の発現を制御する.動物のクリプトクロムは植物のものとは起源が違うと考えられる.

関連項目


Last-modified: 2015-03-26 (木) 09:36:24 (1715d)

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