すべてのクロロフィル cはクロロフィル合成の中間代謝物である,ジビニルプロトクロロフィリドを共通の前駆体として合成される.プラシノ藻ではこのジビニルプロトクロロフィリドが蓄積しており,クロロフィル c様色素として報告されている.クロロフィル c類の構造から,図に示した代謝経路が予想されているが,合成反応を触媒する酵素と遺伝子が単離されていないため,正確な代謝経路とその調節に関しては不明である.