グリオキシソーム[glyoxysome]

  脂肪性種子植物の発芽時や老化時にみられるペルオキシソームの一種.直径0.2~1.5μmの単膜から成るオルガネラで,カタラーゼのほかにβ酸化系とグリオキシル酸回路の酵素が局在する.その主な機能は,リピッドボディ由来の脂肪酸をコハク酸に変換する脂肪酸代謝であり,このコハク酸がミトコンドリアを経由して糖新生に利用される.脂肪性植物種子の子葉組織では,直接的かつ連続的に緑葉ペルオキシソームに機能転換し,また老化時には,緑葉ペルオキシソームから再びグリオキシソームヘ逆の機能転換が生じる.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:45:34