シアン化カリウム[potassium cyanide] †
KCN,分子量65.1.ミトコンドリアのシトクロムcオキシダーゼの特異的な阻害剤として用いられる. CN-イオンがヘムa3の鉄に強く結合して基質酸素の結合を妨げる.濃度を上げると様々な酵素の金属中心に結合し,活性を阻害する.ジスルフィド結合と反応することも知られている.酸素電極でメチルビオローゲンを人工的電子受容体とする光合成電子伝達反応(メーラー反応)速度を測定する際,細胞のカタラーゼ活性や葉緑体のペルオキシダーゼ活性を阻害する目的で用いられる場合がある.
関連項目 †