チラコイド膜の光化学系Ⅰ複合体に近接して結合しているアスコルビン酸ペルオキシダーゼ(tAPX)で,界面活性剤によって可溶化,単離できる.分子量は約4万,ストロマアスコルビン酸ペルオキシダーゼ(sAPX)と同様,単量体で機能し, sAPXのC末端に約10 kDa の疎水的な配列が付加され,これが膜結合ドメインとなっている. tAPXはフェレドキシンとともに,O2-を生成するチラコイド膜光化学系Ⅰ複合体でのH2O2消去に機能している.