リパーゼ[lipase]

  EC 3.1.1.3.脂質を加水分解し,脂肪酸を遊離する酵素.狭義にはトリアシルグリセロールを基質とするリパーゼを意味する.特徴的なアミノ酸配列としてG-X-S-X-Gをもち,この中のセリンが活性中心である.植物では油糧種子の発芽時に貯蔵脂肪の分解,転流に関わっている.広義には脂質加水分解酵素一般をさし,リン脂質特異的なホスホリパーゼ,ガラクト脂質特異的なガラクトリパーゼなども含む.葉緑体にはホスホリパーゼ,ガラクトリパーゼが局在しており,ジャスモン酸などのオクタデカノイド類の生合成系に*リノレン酸を供給し,また,膜組織の再構築に関与している.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:44:56