光合成遺伝子[photosynthesis gene]

  光合成機能に必要な遺伝子群.狭義にはアンテナ色素タンパク質光化学系複合体,シトクロムb6f複合体などの電子伝達鎖成分, ATP合成酵素,還元的ペントースリン酸回路など,光合成の働きに直接必要な遺伝子をいう.広義には,活性酸素種消去系やクロロフィルやカロチノイドなどの色素合成系,葉緑体呼吸無機炭素などの濃縮系(輸送体),脂質合成酵素,光化学系複合体などのアセンブリ因子,これらの遺伝子の発現を調節する転写因子やシグナル感知・伝達系のタンパク質の遺伝子も含む.狭義の遺伝子の総数は100~200個と考えられる.光合成の基本機能の遺伝子は,葉緑体の祖先生物である共生シアノバクテリアに由来すると考えられるが,植物の葉緑体ゲノムに存在するものは少ない.残りの遺伝子は,細胞核に移動したものや,元来の宿主細胞の遺伝子に置換されて失われたもの,進化の過程で新たに獲得されたものに分けられる.


Last-modified: 2015-03-30 (月) 14:34:28 (1023d)

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