光回復酵素[photolyase]

  紫外線によって生成したピリミジン二量体(隣り合ったピリミジン残基が二量体を形成した光産物の総称)を,青色光のエネルギーを利用して元の単量体塩基に修復する酵素の総称.主なピリミジン二量体は,シクロブタン型ピリミジン二量体(CPD)と(6-4)光産物があり,各々を特異的に認識・修復する光回復酵素が存在する.一方, (6-4)光産物は近紫外光(310 nm付近)を吸収してDewer型に光異性化することが知られているが、このDewer型光産物を修復する光回復酵素の存在は明らかでない.光回復酵素は,アポ酵素1分子当たり1分子の光受容体(第一クロモフォア)として働くFADをもっている. CPD光回復酵素ではFADとは別に第二クロモフォア(5,10-メテニルテトラヒドロ葉酸ポリグルタメートまたは,8-ヒドロキシ-5-ジアザフラビン)も有し,修復のための光エネルギー獲得に寄与していると考ええられている.植物のCPD光回復酵素の第二クロモフォアがいずれであるかは決められていない.ピリミジン二量体は除去修復機構によっても修復されるが,光回復酵素による修復は除去修復に比べ数倍速い.

関連項目


Last-modified: 2015-03-26 (木) 09:36:25 (880d)

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