光音響分光法[photo-acoustic spectroscopy]

  試料物体を気体(カップリングガス)中に密閉し一定周波数の断続光で照射すると,光エネルギーの一部が熱に変換されて密閉気体の温度が周波数に応じた変化を起こすことを利用した光吸収分光法.熱発生に伴うカップリングガスの膨張を音響信号として検出するマイクロフォン方式のほかに,試料に密着させた圧電素子で熱膨張歪み波を直接検出する方式もある.固体試料の場合,表面で発生した熱は速やかに,深層で発生した熱はゆっくりと気体に伝播するので,高周波数で測定すると表面の吸収特性だけを選択的に測定ができる利点と,熱変換されず蛍光として再放出が起こる場合には,これが無視されるという利点がある.後者の利点を光合成研究に生かす応用例として,生葉の蛍光誘導現象に伴う熱発生の時間変動測定が試みられたが,酸素発生による圧力変動を分離できず,明快な結論が得られなかった.光合成により化学的に変換されたエネルギーはすぐには熱とはならないため,光合成の収率と光音響信号の間には負の相関がみられる.測定時に光合成を飽和させるような連続光を同時に照射すれば,光合成の飽和に伴って光音響信号の低下がみられるため,この変化により光合成によるエネルギー蓄積を評価することが可能である。


光音響分光法[photo-acoustic spectroscopy]

  試料物体を気体(カップリングガス)中に密閉し一定周波数の断続光で照射すると,光エネルギーの一部が熱に変換されて密閉気体の温度が周波数に応じた変化を起こすことを利用した光吸収分光法.熱発生に伴うカップリングガスの膨張を音響信号として検出するマイクロフォン方式のほかに,試料に密着させた圧電素子で熱膨張歪み波を直接検出する方式もある.固体試料の場合,表面で発生した熱は速やかに,深層で発生した熱はゆっくりと気体に伝播するので,高周波数で測定すると表面の吸収特性だけを選択的に測定ができる利点と,熱変換されず蛍光として再放出が起こる場合には,これが無視されるという利点がある.後者の利点を光合成研究に生かす応用例として,生葉の蛍光誘導現象に伴う熱発生の時間変動測定が試みられたが,酸素発生による圧力変動を分離できず,明快な結論が得られなかった.光合成により化学的に変換されたエネルギーはすぐには熱とはならないため,光合成の収率と光音響信号の間には負の相関がみられる.測定時に光合成を飽和させるような連続光を同時に照射すれば,光合成の飽和に伴って光音響信号の低下がみられるため,この変化により光合成によるエネルギー蓄積を評価することが可能である。


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