柴田和雄[Shibata Kazuo]

  柴田和雄, 1917-1983.竹内栖鳳,六人部暉鳳の五男として京都に出生.早稲田大学理工学部応用化学科を卒業.昭和21年徳川生物学研究所所員を命ぜられ,45年研究所閉鎖に至るまで大学と併任.昭和24年早稲田大学理工学部助教授に就任し,光化学の研究,分光光度計の試作に努める.昭和28~30年カルビン研究室においてオパールガラス法を確立.その後,カーネギー研究所に移り,柴田シフトを発見.昭和32年理博(東大),東京工業大学理学部教授に就任.2つの光化学系クロロフィル-タンパク質複合体の分離や光による葉緑体の収縮を発見する一方,状態識別試薬によるタンパク質の高次構造研究の途を開いた.昭和45~54年理化学研究所主任研究員.この間,光合成水分解機構,気孔開閉機構などの研究に従事.日米共同研究プロジェクト“光合成による太陽光エネルギー変換”の発足に中心的役割を果す.農林水産技術会議委員,日本分光学会会長などを歴任.紫綬褒章受賞.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:44:03