遅延型冷害[cool weather damage as a delayed-growth type]

  冷害の種類のなかで,被害が大きいものを遅延型冷害と障害型冷害に大別している.遅延型冷害は,狭義ではイネの登熟期間の冷温による登熟不良を意味するが,さらに秋期の冷温による生育不良と,出穂の遅延とに区分される.作期にゆとりのない地域では,どの生育段階における遅延も冷害に結びつく可能性がある.特に,生育初期では冷温の主因は活着不良による生育遅延であり,苗の生育遅延,苗や下位葉の退色,分げつ抑制,分げつ期の生育抑制などが含まれる.しかし,生育が遅延しても秋期が温暖に経過すれば被害を免れる可能性もある.東北地域や西南地域の二毛作では遅延型が主となる.

関連項目


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:43:08