酸素発生型光合成[oxygenic photosynthesis]

 植物(真核光合成生物)とシアノバクテリアが行う酸素発生を伴う光合成をさす.酸素発生型光合成ではCO2を還元するのに必要な電子を水から得ており,水を酸化分解した結果,酸素が発生する.一方,光合成細菌が行う非酸素発生型光合成では,硫化水素や有機酸などを電子供与体として用いているため,酸素は発生しない.酸素発生型光合成の電子伝達系は,直列に連なる光化学系Ⅰ光化学系Ⅱによって形成される.それぞれの光化学系では,光エネルギーを駆動力として電荷分離反応が起こり,それに続いて一連の電子移動反応が進行する.水分解による酸素発生は光化学系Ⅱ複合体に結合するマンガンクラスターにおいて行われる.水の分解に伴って生じた電子は,光化学系Ⅱにおいてプラストキノンを還元し,生成したプラストキノールはチラコイド膜中を移動してシトクロムb6f複合体に電子を渡す.電子はさらにプラストシアニンを経て光化学系Ⅰに渡され,フェレドキシン-NADP+オキシドレダクターゼにおいてNADP+を還元してNADPHを生じる.NADPHは還元的ペントースリン酸回路において還元力として働き,CO2固定に利用される.

関連項目


Last-modified: 2015-03-27 (金) 16:16:13 (996d)

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