CCCP カルボニルシアナイド-メタクロロフェニルヒドラゾン(carbonylcyanide m- chlorophenyl-hydrazone)の略称. C9H5ClN4,分子量204.6. 脱共役剤の1つで, 0.1~1μMでほぼ完全な効果を示す.ヒドラゾン部分のプロトンがpKa 5.95の解離基であることと,解離型,非解離型のいずれも脂溶性であることから,膜中でH+を輸送することにより膜を隔てたH+濃度勾配を解消する.フェニル基の塩素の代わりにパラ位にトリフルオロメトキシ基の入ったFCCP (carbonylcyanide p-trifluoromethoxyphenylhydrazone)も強力な脱共役剤として知られる.光合成酸素発生系に対してはアドリー試薬として作用する.