apc遺伝子[apc gene]

  シアノバクテリア(藍藻)や紅藻などの光合成色素集合体フィコビリソームの中心部(コアという)に結合するアロフィコシアニンの構成成分をコードする遺伝子群.アロフィコシアニンのα,βサブユニットをそれぞれコードするapcAapcB,低分子量(8~9 kDa)のリンカーポリペプチドをコードするapcC,微量アロフィコシアニンであるアロフィコシアニンBのαサブユニットおよびアロフィコシアニンβ18のβサブユニットをそれぞれコードするapcDapcF,高分子量(78~130 kDa)のアンカータンパク質(コア-膜リンカーポリペプチドともいう)をコードするapcEが知られている.apc遺伝子の転写単位の構成は種によって異なるが,シアノバクテリアではapcABCがオペロンを形成しており,その上流にapcEがある場合が多い.apcD, apcFはオペロンを形成せず,それぞれモノシストロニックに存在する.apcAとホモロジーのある遺伝子がモノシストロニックに存在する場合もある.紅藻では,葉緑体ゲノム上にapcABapcEapcFCが見つかっている.

関連項目


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:45:36