#freeze
*フィトエンの生合成[phytoene biosynthesis] [#ge41f680]
 [[メバロン酸経路]]あるいは[[非メバロン酸経路]]でつくられたC&subsc(5);のイソペンテニルピロリン酸(IPP)は,異性化してジメチルアリルピロリン酸(DMAPP)になり,次にIPPが結合してC&subsc(10);のゲラニルピロリン酸(GPP),IPPが結合してC&subsc(15);のファルネシルピロリン酸(FPP)になる.さらに[[ゲラニルゲラニルピロリン酸合成酵素]](CrtE, GGPS)によりIPPが結合してC&subsc(20);の[[ゲラニルゲラニルピロリン酸]](GGPP)が合成される.この酵素は種々の動植物や細菌にも存在し,遺伝子の塩基配列は種々の光合成生物でも決められていて互いに相同性が高い.FPPは[[バクテリオクロロフィル]]のファルネソール,[[キノン]]など,GGPPは[[クロロフィル]]や[[バクテリオクロロフィル]]の[[フィトール]],キノンなどの前駆体でもある.次に[[フィトエン合成酵素]](CrtB, PYS)によりGGPP 2分子が縮合して,イソプレンが8分子,炭素数40から成る,最初のカロテノイドである[[フィトエン]]が合成される.この酵素の遺伝子は種々の光合成生物から単離され,互いに相同性が高い.

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** 関連項目 [#if72ced0]
-[[リコペンの生合成]]

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