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*コーチャック[Kortschak, H.P.] [#pbba12b5]
  Kortschak,Hugo P., 1911-1983.米国シカゴに生まれ,エール大学卒業,スイス・チューリッヒ大学でPh.D. (物理化学1936)を取得した.翌年から退役(1976)まで民間のハワイサトウキビ栽培協会試験所でサトウキビの生理生化学的研究を続けた.[[カルビン]]らの光合成炭素同化研究を追試するため, Hartt, Burrと共同でサトウキビの&supsc(14);CO&subsc(2);光合成産物を調べたところ,初期産物は[[3-ホスホグリセリン酸]](PGA)ではないことを発見した(1954).地域誌に発表した簡単な報告はまったく注目されなかったが, 1965年に研究成果をまとめ,サトウキビ葉の&supsc(14);C光合成初期産物はリンゴ酸とアスパラギン酸で,次にPGA,糖リン酸を経てスクロースやデンプンに取り込まれることを明らかにした.この新光合成経路は翌年[[ハッチ]]と[[スラック]]により確認され,さらに彼らの生化学的研究に基づき[[C&subsc(4);ジカルボン酸回路>C4ジカルボン酸回路]]が確立された.コーチャックらはC&subsc(4);光合成研究の先駆者と認められている.

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