*チロシンZ[tyrosine Z] [#ja133f01]
  [[光化学系Ⅱ複合体]]を構成する[[D1タンパク質]]の161番目のチロシン残基. Y&subsc(Z);と略記されることが多い.[[酸素発生系]]の[[マンガンクラスター]]から[[P680]]への電子移動を仲介する役割をもつ. [[D2タンパク質]]の161番目(シアノバクテリアおよびクラミドモナスでは160番目)の[[チロシンD]]と擬C2対称に位置するが,チロシンDがP680への副次的な電子移動反応を行うのに対し,チロシンZは光化学系Ⅱの主電子伝達経路を形成する. P680のラジカルカチオンによって数十ナノ秒の速度で酸化され,フェニル基のプロトンを解離して,中性ラジカルになる.その後,数十マイクロ秒から数ミリ秒でマンガンクラスターを酸化し,自らはプロトン化して元のチロシンに戻る.マンガンを除去した光化学系Ⅱ標品では,光照射下でチロシンZラジカルの[[電子常磁性共鳴]](EPR)シグナルが容易に観測でき,そのシグナルはチロシンDの[[シグナルⅡ]]sに対し,シグナルⅡfと呼ばれることがある.(→チロシンD,シグナルⅡ)
  [[光化学系Ⅱ複合体]]を構成する[[D1タンパク質]]の161番目のチロシン残基. Y&subsc(Z);と略記されることが多い.[[酸素発生系]]の[[マンガンクラスター]]から[[P680]]への電子移動を仲介する役割をもつ. [[D2タンパク質]]の161番目(シアノバクテリアおよびクラミドモナスでは160番目)の[[チロシンD]]と擬C2対称に位置するが,チロシンDがP680への副次的な電子移動反応を行うのに対し,チロシンZは光化学系Ⅱの主電子伝達経路を形成する. P680のラジカルカチオンによって数十ナノ秒の速度で酸化され,フェニル基のプロトンを解離して,中性ラジカルになる.その後,数十マイクロ秒から数ミリ秒でマンガンクラスターを酸化し,自らはプロトン化して元のチロシンに戻る.マンガンを除去した光化学系Ⅱ標品では,光照射下でチロシンZラジカルの[[電子常磁性共鳴]](EPR)シグナルが容易に観測でき,そのシグナルはチロシンDの[[シグナルⅡ]]sに対し,シグナルⅡfと呼ばれることがある.


** 関連項目 [#if72ced0]
-[[チロシンD]]
-[[シグナルⅡ]]

トップ   編集 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS