#freeze
*ホスホグリセリン酸キナーゼ[phosphoglyceratekinase] [#p975096a]
  EC2.7.2.3. [[還元的ペントースリン酸回路]]構成酵素の一つで,ATPと[[3-ホスホグリセリン酸]]からADPと1,3-ジホスホグリセリン酸を生成する反応を可逆的に触媒する.反応の平衡は3-ホスホグリセリン酸生成に向いているが,還元的ペントースリン酸回路ではATPと3-ホスホグリセリン酸を基質としてADPと1,3-ジホスホグリセリン酸を合成する方向に反応は進む.ホウレンソウでの'''K'''&subsc(m);値は390 μM(ATP)と340 μM (3-ホスホグリセリン酸).pH 7.5あたりに高い活性をもつ.どの生物由来の酵素も分子量4.5万前後の単量体として機能する.植物には細胞質型と葉緑体型の2種類のアイソザイムが存在するが,全活性の約90%が葉緑体に局在している.特に強いアロステリックな阻害物質,活性物質ともに見つかっておらず,光による調節機構もない.高等植物の核にコードされる葉緑体,細胞質の各アイソザイムは[[シアノバクテリア]]の共生によって獲得されたとされている.

** 関連項目 [#if72ced0]
-[[還元的ペントースリン酸回路]]

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