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*D-リブロース-5-リン酸キナーゼ[D-ribulose-5-phosphate kinase] [#a8b4586f]
  [[還元的ペントースリン酸回路]]構成酵素の一つで, [[ATP]]とリブロース5-リン酸から[[Rubisco]] (ルビスコ)の基質となる[[リブロース1,5-ビスリン酸]]と[[ADP]]を合成する.リブロース5-リン酸にのみ特異的に反応し,マグネシウムイオンを要求する.ホウレンソウでの'''K'''&subsc(m);値は110 μM(リブロース-5-リン酸)と60 μM (Mg・ATP).[[チオレドキシン]]-フェレドキシンの作用によりSH基が還元され,光活性調節を受ける.夜間の酸化された状態では光照射時に完全に活性化されたときの2%ほどの活性しかもたない. AMPによりアロステリックな阻害を受け, NADHにより活性化される.[[プロテオバクテリア]]のcbbオペロンにコードされ,分子量3万のサブユニットから成る八量体を形成して働くクラスⅠと高等植物と[[シアノバクテリア]]で発現しているクラスⅡに分類される.クラスⅡは分子量4万4千 のサブユニットから成る二量体を形成して機能している.高等植物のD-リブロース-5-リン酸キナーゼ遺伝子はシアノバクテリア由来であることが知られており,近年CP12を介した[[グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ]]との複合体形成による活性調節が明らかとなっている.

** 関連項目 [#if72ced0]
-[[還元的ペントースリン酸回路]]

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