cpe遺伝子

フィコエリスリンは、低塩条件で(αβ)で遊離するI型と、リンカーポリペプチドであるγサブユニットを結合した(αβ)γを遊離するII型に分かれる.前者(I型フィコエリスリン、PEIともいう)を構成するαサブユニットをコードするcpeA、βサブユニットをコードするcpeB、色素を結合しないリンカーポリペプチドをコードするcpeCとcpeDが知られている.CpeAやCpeBには、色素としてフィコエリスロビリンだけでなく、さらに短波長の光を吸収できるフィコウロビリンを結合することもあるが、淡水性シアノバクテリアではフィコエリスロビリンだけである.海洋性シアノバクテリアは、PEIとPEIIをもつが、よりフィコエリスロビリン含量の高いPEIがフィコビリソームコアに近い位置に存在し、フィコウロビリンを多く結合するPEIIはより遠い位置に存在し、短波長から長波長へ、つまり高エネルギーから低エネルギーへ効率よく励起エネルギーを伝達できるように配置している.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:42:43