ショ糖リン酸シンターゼ[sucrose phosphate synthase]

  EC 2.4.1.14. UDP-グルコースからフルクトース6-リン酸にグルコース残基を転移し,スクロース6-リン酸を合成する反応を触媒する酵素.ここで生じたスクロース6-リン酸は,スクロースホスファターゼにより速やかに分解されてショ糖となり,本酵素がショ糖合成経路のキーエンザイムであると考えられている.光合成生物に広く分布するが,高等植物では細胞質に局在し,その活性はグルコース6-リン酸と無機リン酸により制御されるほか,セリン残基のリン酸化・脱リン酸化を通じて明暗条件や浸透圧ストレスなどによっても制御されている.多くの植物種で本酵素の活性と葉中のショ糖/デンプン比との間に相関関係が認められるほか,葉からのショ糖の転流速度や植物個体の初期成長速度と関係する例も知られており,高等植物のショ糖代謝および転流・分配に重要な役割を果たしている.

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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:46:14