P430 1971年にHiyamaとKeが光化学系Ⅰの電子受容体として430 nm 付近に吸収変化を示す色素が働いていることを見いだし,これをP430と名づけた. P430は, 600 nm 以上の波長域には吸収がないなど,そのスペクトルの形から,鉄硫黄を含むフェレドキシンタイプのタンパク質であると考えられた.現在では,その実体は光化学系Ⅰの膜結合性末端電子受容体であるFA/FBの酸化還元に伴う吸収変化であることがわかっている.