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*エマーソン[Emerson, R.]
Emerson, Robert,1903-1959.米国の植物生理学者.ハーバード大学で学んだ後[[ワールブルク]]のもとで学位を取得,カリフォルニア工科大学,イリノイ大学などで研究を行った.エマーソンは光合成において1分子の酸素を発生させるのに必要な最小限の光子の数が8~12であることを示した.これはワールブルクが主張していた4という数と長年対立していたが,最後には後者もエマーソンの値に同調した.エマーソンは生体におけるクロロフィル'''a'''の赤色部の吸収帯より長波長側(約680nmより長波長)では光合成の収率が著しく低下すること(レッドドロップ),また,より短波長側の光を同時に照射することによって収率が回復すること([[エマーソン効果]])を見いだした.また,アーノルドとともに間欠照射実験を行い,1つの反応中心当たり数百個のクロロフィル分子が協調的に機能し,反応中心に励起エネルギーを送りこんでいること([[光合成単位]]の存在)を実験的に示した.