#freeze
*クロロフィル蛍光の光化学的消光[photochemical quenching of chlorophyll fluorescence] [#b618efde]
還元状態にある[[光化学系Ⅱ]] Q&subsc(A); キノン電子受容体(Q&subsc(A);&supsc(-);)が(Q&subsc(B);キノン電子受容体によって)Q&subsc(A);に再酸化されることによるクロロフィル蛍光の量子収率(励起光強度一定のときは蛍光強度に比例)の低下を光化学的消光という.[[PAM蛍光法]]では光化学的消光の程度をパラメータqP=(Fm'-F)/(Fm'-Fo')
で表す.ここで,Fm'とFo'は励起光照射下での蛍光の最大値と最長値,Fは励起光照射下での蛍光値であり,qPはQ&subsc(A);の酸化還元状態に応じて1から0の値をとる.Q&subsc(A);はプラストキノンプールと酸化還元平衡にあるので,qPはプラストキノンプールの酸化レベルと関係づけられる.すなわち葉緑体にCO&subsc(2);, NO&subsc(2);&supsc(-);などの電子受容体が十分に供給されるとqPは大きくなり,電子受容体が不足した[[過還元]]状態になるとqPは小さくなる.
** 関連項目 [#if72ced0]
-[[蛍光の消光]]
-[[クロロフィル蛍光の非光化学的消光]]