シアン酸 の変更点

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*シアン酸[cyanate] [#ff0f8122]
　 分子量43.0． [[カルバモイルリン酸]]の自発的分解によって生じる低分子窒素化合物．N≡C-OHで表されるが，互変異性体であるイソシアン酸HN=C=Oとの混合物となる．反応性の高い物質で，タンパク質を修飾する作用がある．一部の細菌やシアノバクテリア，および植物はシアン酸をアンモニアとCO&subsc(2);に分解する酵素であるシアナーゼをもっており，シアン酸を分解・無害化するとともに，生じたアンモニアを窒素源として再利用していると推定される．シアナーゼをもつシアノバクテリアの一部には、シアン酸に対してきわめて高い親和性（K&subsc(m);, 〜0.025 µM）を示す[[ABC輸送体]]をもつものがある。この輸送体は、しばしばデータベース上で類似のABC型硝酸イオン・亜硝酸イオン輸送体と混同されており，実際に第２の基質として亜硝酸イオンを輸送するが，亜硝酸イオンに対する親和性は比較的低く（K&subsc(m);, 〜20 µM），シアン酸存在下では亜硝酸イオンの吸収は阻害される．