#freeze
*ゼットスキームモデル[Z-scheme model] [#e9df73c8]
  [[酸素発生型光合成]]における[[エマーソン効果]]の発見により仮定された,2つの[[光化学系]]の存在に基づき,HillとBendall (1960)は,以前にHillらにより見いだされた[[シトクロム'''f'''>シトクロムf]]と[[シトクロム'''b'''&subsc(6);>シトクロムb6]]の[[電子伝達鎖]]上での位置を示す模式図を提唱した(下図参照).1つの光化学系は水を分解するため,+0.8V程度の酸化力をつくり,シトクロム'''b'''&subsc(6);を還元する.電子はシトクロム'''b'''&subsc(6); (0V付近)からシトクロム'''f'''(+0.4V付近)に流れ,もう1つの光化学系はシトクロム'''f'''を酸化し,NADP&supsc(+);を還元できる-0.4 V近くの還元力をつくり出す.縦軸に酸化還元電位をとり,横軸に電子の流れる順序をとって電子伝達成分を図示すると,Zという文字を横にしたような形になるため,ゼットスキームモデルと呼ばれている.現在ではシトクロム'''b'''の位置などに変更があるものの,2つの光化学系が直列に配置し電子伝達系をつくっているとする基本的な考え方は受け入れられている.


#ref(Z-scheme.png)


** 関連項目 [#if72ced0]
-[[光合成電子伝達系]]
-[[光化学系]]

トップ   編集 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS