pHジャンプによるATP合成[pH jump-inducedATP synthesis]

  pHシフトによるATP合成(pHshift-induced ATP synthesis)ともいう. * Mitchellの*化学浸透説に実験的基盤を与えた*Jagendorfらの有名な実験(1966).チラコイド膜を酸性(pH 4)の液につけておいたのち, ADPを含むアルカリ液(pH 7.4)を加えると,光照射や電子伝達なしにATP合成が起こった.これは,チラコイド膜の内側(pH 4)と外側(pH 7.4)の間に人為的に形成された*プロトン(H+)の電気化学ポテンシャル差がATP合成のための直接のエネルギー源となりうることの直接的な証明であるとされた.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:42:45