色素をもたない色素体(広義の白色体)のうち,その内部のほとんどが油滴で満たされたものをさす.元来はラン科植物ヴァニラの細胞質中に見いだされ,小さな油滴が多数含まれている,不定形で核よりやや大きい構造として記載された.その後,ユリ科,ラン科などの単子葉植物の表皮細胞をはじめ,被子植物の細胞に広く存在することが見いだされた.