サイクリックグアノシン3’, 5’-一リン酸、環状GMPともいい,cGMPと略される。グアニル酸シクラーゼによってGTPから合成される細胞内情報伝達物質であり,シロイヌナズナでは少なくとも6種類のタンパク質がグアニル酸シクラーゼ活性を有することが示されている。cGMPは,cGMP依存性タンパク質リン酸化酵素,cGMP依存性ホスホジエステラーゼ,環状ヌクレオチド感受性イオンチャンネル等を制御することで機能すると考えられており,ジベレリン,オーキシン,アブシジン酸を介した制御機構に関与することが示唆されているが,その実体は不明な点が多い。