緑色硫黄細菌やヘリオバクテリアなどの光合成細菌がもつα帯の吸収極大が552 nm 付近にあるC型シトクロム.水溶性または膜結合性.直接または他のシトクロムを介して反応中心への電子供与体として働き,酸化された反応中心を還元する.シトクロムc553と呼ばれることもある.これとは別に,シトクロムb6f複合体から光化学系Ⅰ反応中心の間で電子伝達成分として働くシトクロムc6の別称として用いられることもある.