サブユニット(21kDa)当たり1原子のマンガン(Mn)を反応中心にもつスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)で,二または四量体である.マンガンイオンの配位子は,マンガンイオンの酸化数(IIもしくはIII)により異なる.好気性細菌,非硫黄光合成細菌,シアノバクテリアや真核生物のミトコンドリアのマトリックスに局在しているが,植物の葉緑体,細胞質,ペルオキシソーム,アポプラストには異なる金属イオンを有するSODが局在している.コケ植物ではGermin (シュウ酸酸化酵素)様のMnを含む糖タンパク質がSOD活性を示し,細胞外SODとして細胞壁合成に関与していると考えられている.