半葉法(葉半法)[half-leaf method]

 ある時刻(たとえば朝)に葉の片側からリーフパンチで打ち抜いた葉片の乾燥重量と,一定時間後に反対側から得た葉片の乾燥重量との差を光合成量と見なす光合成速度測定法. Sachs (1883)が考案した.植物体に付着している葉では,光合成産物が光照射時にも転流するので,葉柄を高温の水蒸気などで処理し転流を停止させる方法(熱ガードリング法)が考案された(改良葉半法,野本と佐伯1969).ただし,熱ガードリング条件下の光合成が長時間にわたれば,光合成産物の過剰の蓄積により光合成のフィードバック阻害が起こる可能性がある.携帯用光合成装置の普及に伴い,現在はほとんど使用されなくなった.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:43:40