DAPI染色法[DAPI staining]

  DAPIは, 4',6-diamidino-2-phenylindolの略称. DAPIはDNAの塩基間にインターカレート(隙間に入り込むこと)することにより,蛍光強度が著しく高まるが,このことを利用して細胞内のDNAを染色し,蛍光顕微鏡により観察する.紫外線(360 nm)により励起し,青色(約450 nm)の蛍光を得る.主にATに富む二本鎖DNAに結合するとされる.細胞の染色に利用する場合には,予め細胞をグルタルアルデヒドで固定しておかないときれいに染色できない. RNAに対する染色は,皆無ではないがかなり弱い.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:44:30