*葉緑体脂質[chloroplast lipid]
  葉緑体に含まれる主要な脂質は[[糖脂質]]であり,とりわけ葉緑体膜を構成する[[チラコイド膜]]や葉緑体[[内包膜]]には,全脂質の90%程度が[[モノガラクトシルジアシルグリセロール]]や[[ジガラクトシルジアシルグリセロール]],[[スルホキノボシルジアシルグリセロール]]で占められる.これらの膜には多くの生物の生体膜に主要に存在する[[リン脂質]]の含量は少なく,唯一[[ホスファチジルグリセロール]]が10%程度含まれている.ただし,外包膜には30%程度の[[ホスファチジルコリン]]が含まれる.チラコイド膜の脂質組成は[[シアノバクテリア]]の脂質組成ときわめて類似しており,シアノバクテリアが高等植物葉緑体の起源であるとする[[細胞内共生説]]を裏づける一つの重要な根拠となっている.
*葉緑体脂質[chloroplast lipid] [#l9b66d89]
  葉緑体に含まれる主要な脂質は[[糖脂質]]であり,とりわけ葉緑体膜を構成する[[チラコイド膜]]や葉緑体[[内包膜]]には,全脂質の90%程度が[[モノガラクトシルジアシルグリセロール]]や[[ジガラクトシルジアシルグリセロール]],[[スルホキノボシルジアシルグリセロール]]で占められる.これらの膜には多くの生物の生体膜に主要に存在する[[リン脂質]]の含量は少なく,唯一[[ホスファチジルグリセロール]]が10%程度含まれている.上記4種の膜脂質はわずかな例外を除き,すべての葉緑体,シアネレ,シアノバクテリアで保存されており,これらの光合成器官・生物が共通の起源を持つとする[[細胞内共生説]]を裏づける一つの重要な根拠となっている.この他に,葉緑体外包膜には30%程度の[[ホスファチジルコリン]]が含まれる.また最近,微量に含まれる[[ホスファチジルイノシトール]]が葉緑体分裂に関わること,リン欠乏条件では,グルクロン酸を極性頭部に持つグルクロノシルジアシルグリセロールが蓄積することが明らかとなっている.



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