フォトトロピン[phototropin]

  シロイヌナズナの光屈性葉緑体光定位運動気孔開口に働く青色光受容体の一つ.クラミドモナス,シダでも見つかっており,シロイヌナズナではphot1,phot2の2分子種がある.広く植物界に存在すると考えられる.N末端側にはLOV (light, oxygen,voltageの略)ドメインと呼ばれる配列が2個所あり,暗黒下では発色団であるFMNがポケット状になったLOVドメイン内に1分子ずつ遊離して存在するが,光を受けるとシステインと共有結合する.C末端側はセリン・スレオニンキナーゼの配列があり,青色光を受容して自己リン酸化が起こる.

関連項目


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:46:19