光発芽[photoblasty, light-germination]

  種子の発芽に光刺激を要する発芽の型式.野生植物,栽培植物を問わず広くみられ,植物種の半数以上が該当するという.短時間の赤色光(660nm)照射が促進的に,遠赤色光(730 nm)照射が阻害的に働く.多くの場合,赤色-遠赤色光可逆的反応がみられ,いくつかの種では微量の赤色光による超低光量反応も報告されている.これらの応答の光受容体はフィトクロムである.また,レタスの吸水種子では,胚軸が主要な赤色光受容部位である.光発芽(positive photoblastic)に対する暗発芽(negative photoblastic)は,遠赤色光吸収型フィトクロムによって誘導される.光発芽には植物ホルモンであるジベレリンアブシジン酸が関与している.

関連項目


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:44:57