共役因子[coupling factor]

  ミトコンドリアや葉緑体に機械的処理,尿素処理などを行い,ある種のタンパク質成分を抽出すると,電子伝達能は残るが,ATP合成はできなくなる.ここに再添加することによりATP合成能が回復するタンパク質因子を共役因子と呼ぶ.歴史的には様々な共役因子が発見されたが,それらはすべてATP合成酵素の一部である.ATP合成酵素のFoF1(エフオーエフワン)という名前はオリゴマイシン感受性共役因子,共役因子1という呼び名の名残である.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:45:45