吸収率(葉の)[absorptance (leaf)]

  葉に光を照射したとき,一部は照射方向と同じ側に反射され,一部の光は葉の色素に吸収され,一部の光は照射した方向と反対側に透過する.入射光強度に対するこれらの光の割合を,反射率(reflectance),吸収率(absorptance),透過率(transmittance)と呼ぶ.反射は,表面反射と,いったん葉の内部に透過した光が再び入射側に出てくる内部反射の2成分より成る.反射光が緑色に見えるのは内部反射の成分がかなり大きいためである.透過率と反射率の測定には積分球を用いる.積分球の内側は反射率が100%で乱反射する物質(酸化マグネシウム,硫酸バリウムなど)で覆われており,散乱光成分の正確な測定が可能である.吸収率は,1-(透過率+反射率)として求める.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:43:26