気孔腔[substomatal cavity]

  気孔から葉内部へ通じるやや大きい気相空間で,気孔と葉肉細胞との間に位置し,たとえば両面気孔葉では上面表皮気孔の下部,下面表皮気孔の上部に存在する.外気からのCO2は最初この気相空間に取り入れられる.この空間は,通常,葉肉細胞間に張り巡らされた網目状の細胞間隙空間と連絡しており, CO2はこれを通して葉肉細胞へ取り込まれ光合成の基質となる.また,この空間は高い湿度に保たれ,気孔が開くと水蒸気は外気へ蒸散される.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:42:44