BiFC

 bimolecular fluorescence complementation(二分子蛍光補完)の略.生体内におけるタンパク質間相互作用を解析する際に用いられる方法の一つ.一般的に,蛍光タンパク質(YFPなど)のN末端側の不完全なタンパク質断片を目的のタンパク質に融合し,C末端側の残りの断片を別の目的のタンパク質に融合する.二つの目的のタンパク質同士が物理的に相互作用した場合,双方の不完全な蛍光タンパク質の断片が近接し,再構築され,蛍光を発するようになる.二分子蛍光補完の場合,蛍光を発するか否かによって相互作用を判断することができ,解析技術も簡便なため,広く利用されている.スクリーニングに利用した例も既に報告されている.しかし,タンパク質が一度再構築されると再度離れることがないため,恒常的なタンパク質間相互作用が細胞に与える影響を考慮する必要がある.また,タンパク質のダイナミクスの解析には向いていないため,相互作用の有無を示す定性的な解析のみに利用される.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:43:10