ELISA

 ELISA enzyme-linked immunosorbent assay の略.抗原抗体反応を利用した抗原の定量法の一つ.様々な変法がありうるため,あまり明確な定義のある言葉ではないが,一例としては次のようなものがある.96穴マイクロプレートなどの固定相を予め飽和量の抗体で被覆しておき,測定したい抗原を含む試料液と反応させる.洗浄後,結合した抗原を,第二の抗体で検出する.放射標識によってラベルした抗体を用いて定量する方式(ラジオイムノアッセイ)がもとであるが,二次抗体として,抗体にアルカリホスファターゼなどの酵素を共有結合させた複合体を用いるのが, ELISA法である.結合した二次抗体量を求めるため,結合している酵素と発色基質との反応を行い,生じた色素の量を分光器を用いて定量する.きわめて感度が高いことがメリットであるが,予め試料と同条件の標準試料を用いて検量線をつくっておかないと,正確な推定はできないことに注意が必要である.


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Last-modified: 2020-05-12 (火) 04:42:42