同化箱法[assimilation chamber method]

  光合成や呼吸を測定する際に植物体を入れる箱を同化箱と呼ぶ.光合成測定に用いる同化箱は光が透過するよう,透明でなければならないので,ガラスやアクリルなどで作製される場合が多い.同化箱に葉を入れて閉じ,同化箱に入る空気の流量とガス濃度および同化箱から出る空気のガス濃度などから,光合成,呼吸,蒸散などの速度を計算する.古くは,同化箱に入る空気と出る空気を集めて滴定する方法などが用いられた(ボイセン-イェンセン法)が,赤外線ガス分析器や露点湿度計の発達とともにこれらの測器が用いられるようになった.携帯用の優れた光合成測定装置が市販されている.

関連項目


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