アシルキャリヤープロテイン(ACP),アシル基運搬タンパク質ともいう.脂肪酸の生合成や脂質の生合成において,脂肪酸の担体として働くタンパク質である.細菌や植物では,分子量約1万のタンパク質として存在するが,動物や酵母では脂肪酸合成酵素の分子内に1つの機能ドメインとして存在する.特定のセリン残基にD-パントテイン4'-リン酸を補因子として結合しており,脂肪酸はその補因子内のSH基にチオエステル結合する.