抗凍結糖タンパク質[antifreeze glycoprotein] †
北半球のタラの仲間や南氷洋のノトセニア科魚類の体液から単離された糖タンパク質で,抗凍結タンパク質の一種.体液の凍結温度を下げる抗凍結作用をもつ. Ala-Ala-Thrのトリペプチド反復構造をとり,反復数により分子量は2,000~3.2万にわたる.Thr残基はGal-GalNAcの二糖が結合するムチン型糖鎖をもつ.糖鎖部分か氷と結合し,抗凍結作用を示す.両半球の魚類はまったく類縁関係がなく,独立に進化して同じ抗凍結糖タンパク質構造をもつに至ったと遺伝子解析から類推される.
関連項目 †