植物個体群の純生産量が最大となる葉面積指数をさす.葉面積指数は植物個体群の葉面積をその個体群が占める土地面積で割った値.個体群の純生産量は主たる光合成器官である葉の面積に強く規制されているため,群落形成の初期では葉面積指数の増加に伴って直線的に増加するが,葉面積指数がさらに増加すると頭打ちとなり,ある値を越えたときには低下が起こる.最適葉面積指数を超えた場合の純生産量の低下は,葉の相互遮蔽による下位葉の活性低下や呼吸量の増大などに起因すると推定されている.最適葉面積指数は植物の遺伝的特性と光強度などの環境条件によって変動することが知られており,直立葉型の作物・品種あるいは日射量の大きい条件では最適葉面積指数は大きくなる.