一般に,葉レベルの光合成の測定においては,問題とする葉の表面全域にわたって気孔開度が均一にであることが仮定されている.しかし,急激なストレスや,急激な環境の変化(光強度, CO2濃度,湿度)に対して,短期的(数十秒のオーダー)あるいは長期的(時間以上のオーダー)に気孔開度が不均一となり,葉面の光合成も不均一となることがある.葉面の光合成の不均一性は,蛍光イメージングや葉温度イメージングなどで非破壊的に観察することができる.光合成の不均一性の度合いは等圧葉よりも異圧葉で大きい.不均一性が時空間的に振動することもある.