グラナスタッキング[grana stacking]

  高等植物のグラナチラコイドの相互接着は,LHCII(光化学系Ⅱに付随する光捕集系)のN末領域と2価カチオンの相互作用によるもので,低イオン強度やキレート試薬などで解消される.接着部には,共役因子や葉緑体リボソームは存在しない.フリーズエッチング法で観察すると,接着部のチラコイド膜は規則的に配列したLHCII・光化学系Ⅱがよく見える.高等植物に特徴的な一定のサイズのグラナの存在は,接着面のサイズがほぼ一定であることや,片面が接着しているチラコイドの反対側も接着する傾向があることを示しているが,そのしくみはまだよくわかっていない,グラナスタッキングの生理的意義は,エネルギー準位の高い光化学系Ⅱを光化学系Ⅰから分離するためともいわれるが,グラナを形成しない植物も多く,よくわかっていない.珪藻や褐藻などの藻類では,2~3枚のチラコイド膜が全面で接着している例も知られているが,そのしくみや生理的意義もわかっていない.


Last-modified: 2015-03-25 (水) 13:51:56 (1716d)

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