フーリエ変換ラマン分光法[Fourier transformRaman spectroscopy] †
Nd:YAGレーザーの基本波(1064 nm)などの近赤外光を入射光として用い,試料からのラマン散乱光をフーリエ変換赤外分光光度計を用いて測定する手法.入射光の波長に吸収帯をもたない試料の場合には,試料を破壊せず,蛍光による妨害なしにラマンスペクトルが得られる.一方,カロテノイドのラジカルカチオンのように,近赤外領域に吸収をもつ場合には,共鳴ラマン分光法として,そのスペクトルを選択的に測定できる.
関連項目 †